2010年3月20日土曜日

袋貼り

その昔、内職といえば、袋貼りか造花作りでした。
現代ではパソコンを使った内職が大はやり。詐欺に引っかかるケースもあるようですが。

袋貼りなら私もときどきします。
型紙を整理する封筒を作ることが主です。カレンダーやポスターなど、不要になった紙を折ってボンドで貼るだけの簡単なもの。

ぬいぐるみなどを送付する封筒も、たいていは手作りします。
大きさがまちまちなので、市販品では対応できないのです。
廃品利用ではあんまりなので、ハトロン紙を使います。

ハトロン紙といえば、昔は全紙を服の型紙作りによく使っていました。片面がつるっとして、裏はざらっとした、茶色の丈夫な紙です。
今ではハトロン紙なんて呼び方はあまり聞きませんね。クラフト紙のほうが通りが良いようです。

私が使っているのは両面ともざらっとしています。包装資材店などで一巻1,000円程度で売られています。大きな人形は段ボール箱で送りますが、そのときの包装にも使っています。

袋貼りは、二つ折りにしたクラフト紙を1枚と見なして、両側から折ってボンドで貼り、下を封筒ふうに切り取って貼り付けます。二重構造だから、かなりしっかりと出来上がります。緩衝材など入れなくても大丈夫です。

封筒の大きさは中身がぎりぎり入る大きさにしないと、定形外郵便からはみ出したり、料金がかさんだりします。その意味でも手作り封筒は自由に大きさを決められるので便利といえます。

クラフト袋

2010年3月12日金曜日

猫の頭

昨日失敗した猫ぬいぐるみの頭ですが、新たに布をカットして作り始めました。

長毛猫なので、縫い代部分の毛をカットしています。
今回は、縫う前に目をくりぬいておくことにしました。そのほうが位置の確認をしやすいようです。

切り口にはかなりの量のボンドを塗ります。普通の水溶性ボンドで、写真は塗った直後なので白く見えますが、乾くと透明化します。

頭のパーツ

ちなみに頭の型紙は、ラグドールとほぼ同じです。

頭を縫い合わせたあと、目の位置を確認して、たぶんもう少し大きく切り広げ、縁にさらにボンドを塗って、その上から黒のアクリル絵の具と透明なコート剤を塗ります。アイラインのようで、猫らしくなります。

黒い布は型紙を写したり印(しるし)をつけるのに苦労します。ニット系は特につきにくいようです。
以前はピンクや水色のチャコペンシルを使っていました。これは粉だからたやすく落ちて、掃除機をかけたらほとんど見えなくなります。

今はチャコエースというペンタイプのマーカーの白を使っています。水で消えるもの、時間が経つと消えるものなど、幾種類かあるようです。印つけから縫い始めまで数週間かかることもあるので、水で消えるものを利用。
サインペンタイプだから描きやすいけど、やっぱり薄くなりやすく、縫いながらときどき型紙を当ててチェックしたり、けっこうたいへんです。もっとしっかりつくものが欲しいけど、裁縫の現場では、印なんて大まかでいいものだし、消えにくいと困るということで、なかなか希望にそうものが見つかりません。

その点、白や薄い色の布は鉛筆が使えるから楽だし、経済的なんですよねー。

見た目は黒猫のほうが迫力あるから、出来上がったときの満足感も大きいと思うんですけど。

2010年3月11日木曜日

猫目穴

目を閉じる(細くする)ことのできるぬいぐるみは、手間はかかりますが、作り方はそんなに難しいものではありません。

目の部分を二重構造にして、下の布に目玉を取り付け、上の布は目の形(猫ならアーモンド形)にくりぬくのです。くりぬいた縁は伸びやほつれを防ぐため、ボンドを塗って乾かします。最後に目尻と目頭を一針ずつ縫い止めます。
下の布に白を使うと、隙間からのぞく部分が白目のように見えます。

ぬいぐるみの目は球形のカーブがきついので、どうしても隆起して見えます。
ボタンアイなら縫いつける糸を強く引くと奥目になってかわいいものの、しっかりわたを詰めておかないと、頭の形がゆがんだりします。座金タイプや差込型は、糸を使わないのでよけい飛び出ます。

二重構造にすれば、目が引っ込んで、比較的自然な感じです。ただしまぶたをめくると変になるし、無理やり目を閉じさせることを繰り返すと、糸が切れたり壊れたりします。

数ヶ月前から取り組んでいる黒猫のぬいぐるみですが、なんやかやと雑用が入って、カタツムリよりも遅い歩みです。
このたびやっとボディと頭を縫い終え、形が見えてきました。

ところが!
目の部分をくりぬいて目玉合わせをしたところ、なんとなくいびつなのです。よくよく検分したら、くりぬいた位置にずれがありました。片方の目が2ミリほど上にあるのです。
黒い布は印がつきにくく消えやすいから、間違えやすいのです。もっと慎重に切るべきでした。

大きなぬいぐるみだから、2ミリくらいのずれは重大事ではありません。気にしなければ大丈夫・・・なのだけど、やっぱり気になる。
上に位置する目の下まぶたを1ミリ、反対側の目の上まぶたを1ミリ、それぞれ切り広げることにしました。そうすれば誤差が1ミリに縮まる計算。

と、ところが!
切ったあと気づきました、両方とも逆に切ってしまったことに。なんという大ポカ。
誤差は3ミリ、じゃなかった4ミリに拡大。もはや修正不可能。

こんな日はケーキでも食べて完全休養・・・と思ったけど、気を取り直して頭だけ作り直すことにします。
いつになったら仕上がるんだろ。ふう。

猫ぬいぐるみ頭