2010年2月21日日曜日

ナイトキャップ

子どものころ、アメリカ漫画を見てびっくりしたのは、夜寝るときに帽子をかぶること。
それもいい年の男の人が、派手なデザインで丸い房飾りのついた、長い円錐形の帽子なんかかぶっちゃってるでしょ。髪が乱れないようにするためだろうか、それとも健康上の意味があるんだろうかと、いぶかりました。

身近にも、女の人が寝るときにかぶることがあるのは知っていました。カーラーいっぱい巻いて、それが取れないように押さえておくためのキャップです。

中学生になり、私もいっぱしのおしゃれ心から、カーラーや金属製のクリップを使ったりするようになりました。あれは痛いです。眠りを妨げるし、夜中に無意識のうちにむしりとったりして、さんざんでした。
その後スポンジで覆ったソフトなものに買い替えたりしましたが、あまり上手にできず、結局しょうもないことに小遣いを費やしたもんだと後悔しました。

そうやって女性がかぶるナイトキャップは、男性のようなサンタ帽ではなく、シャワーキャップのような形が一般的だったと思います。

カーラーはやめたものの、縫い物をするようになってから、いくつかナイトキャップを作った記憶があります。
円形の布のまわりにレースやフリルをつけ、数センチ内側をゴムミシン糸で縫うのが一番簡単です。

そのひとつが抽斗の中に現存しています。
ナイトキャップ
パジャマとおそろいで作ったのですが、パジャマのほうはとっくに擦り切れてお払い箱になりました。
このキャップ、ほとんど未使用だけど、当然ながらゴムは劣化してびよーん・・・と思いきや、案外弾力性が残っています。けっこう幅広のゴムテープを通しているのです。

どうせかぶることはないから捨てればいいのに・・・いやいや、交通事故や病気で入院なんてことになったら、見舞い客に乱れ髪を見せずに済むから便利じゃないですか(って、不吉なこと考えるなよ)。

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